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サービスエリアで拾った女の子(後編)

(編の続き)より

 このパーキングエリアに到着してから、
時間にしてまだ十五分程度である。

 物凄く濃密な時間を過ごしたせいで、
既に一時間くらい経ったような感覚だ。
 何だか少し疲れた。

 望ちゃんにソフトクリームを買ってやって、
フードコーナーで一息付く。
 望ちゃんはソフトクリームを顔に付かないように、
器用に食べる。

 俺は疲れから、フードコーナーのテーブルに
うなだれて、ちょうど店内に流れていた
道路交通情報に耳を傾けた。

≪……では事故の影響により、上り下り共に
 四十キロの渋滞が発生しています。
 今後もこの渋滞は続く見込みで……≫


 四十キロ……。
再びテーブルにうなだれる。

「事故?渋滞凄いの?」

 望ちゃんもラジオの内容が何となく
理解できた様で、俺に尋ねて来た。

「そーだよ、事故だって。」

 こりゃー着くのが遅くなるかも知れない。
普通に走れる状態でもフォレストパークまでは
二時間近くかかるだろう。
この状況だと下手すりゃ四、五時間くらいかかりそうだ。

 現在の時刻は十時。
一旦、フォレストパークに電話して事故の事を話し、
到着が遅れる事を伝えた。

 問題はこれからだ。
 このまま渋滞がある程度解消されるまで、
パーキングエリアに留まった方が、
体力的に楽ではあるのだが、望ちゃんを一刻も
早く送り届けなければ、という思いもある。

 それに、望ちゃんがおむつに
おもらしをする所を見たかった。

 本心を言えばこれが全てである。

 今、この状況に限って言えば渋滞なんか
長ければ長いほどいいのだ。

 開き直った俺は、望ちゃんを連れて売店に赴き、
一リットルの烏龍茶を二パックと
グレープフルーツジュースなど、
おしっこの素となりそうなものを買い物カゴに入れ、
それから昼食用におにぎりや唐揚げと、
車内清掃用のウエットティッシュやタオルを買い揃えた。
 俺のおもらしコンサルティングは今始まった。

 何も知らない望ちゃんは「いっぱい買ったね〜」
と、俺が手に下げている大きなビニール袋を見て笑った。

「渋滞が長くなりそうだから、お腹空くでしょ?」

「望ね、おにぎり大好き!」

 連れてこられた猫のように大人しかった望ちゃんも、
段々と俺と打ち解け始めた感じだ。

「ふぅーん?何味が好きなの?」

「おかかマヨネーズ!」

 たまに?マークが出るような会話をしながら
車に戻りドアを開けると、
ぶわっとおしっこ匂いが溢れだした。

「ちょっと待ってねー、おしっこ拭くから。」

 先ほど買ったウエットティッシュを取り出し、
おしっこが流れた部分を拭き取る。
大部分がシートに吸収されただろうから、
焼け石に水ではあるが、何もしないよりはマシだろう。

 ひとしきり拭き取り終わると
シートの上にタオルを敷く。
そして、俺は望ちゃんを乗せて、
再び渋滞の列へ入り込んだ。

「望ちゃんは学校で何して遊んでるの?」

「んーとね、匂い消しゴムとかをね、切って交換してるー。」

 匂い消しゴム……。そんなものがあるのか。

「チョコの匂いとかね、イチゴの匂いとかあるの」

「そっかぁ」

 望ちゃんと喋っていると、自分が子供だった頃、
親戚が「世代が違うのぉー」なんて言ってたが、
今はそれが分かる気がする……。

しばらく、学校のことなどを話していると、
望ちゃんは「んー、くるしい……」と言い始めた。

 どうやら、スカート状に巻いたワンピースを
キツく締めすぎたようだ。

「ああ、ごめんごめん。ワンピースはもう取ろうね。」

 前の車との距離を気にしつつ、望ちゃんの
腰に巻かれたワンピースをほどくと、
白いおむつが露わになる。

 その姿は何度見ても愛らしく、
このまま望ちゃんごと持って帰りたい気持ちになる。

 ワンピースを取った望ちゃんは何やらしきりに
おむつを気にしている様で、じっと眺めたり、
ペタペタと触ったりしている。

「どうしたの?」と尋ねてみると

「なんか……恥かしい……」と、
はにかみながら答える望ちゃんは
意外にも、恥ずかしさ半分、
好奇心半分といった顔をしていた。

「恥ずかしくなんかないよ、
 おむつの望ちゃん、可愛いよ」

 そう言うと、望ちゃんは、にへらと照れ笑いをした。
それを見て、胸がドキンとする。
これはもしかして……。

「ひょっとして……望ちゃん、おむつ気持ちいいの?」

 裏では緊張しつつ、冗談混じりに
望ちゃんに聞いてみる。すると……。

「……うん、気持ちいいかも~」

 照れながら嬉しそうに答える望ちゃんを
見て心臓が太鼓のようにドンドンと脈を打ち、
チリチリとかがり火に焼かれるような
昂揚感が全身をかけめぐった。

 俺は嬉しくなり、望ちゃんを抱き寄せて
ゴシゴシと頭を撫でると望ちゃんはきゃっきゃと笑った。

 なんて楽しい旅だろう。
やはり旅はしてみるものだと心の中で
ガッツポーズをするのだった。

――それから二十分後

「車、進まないねー」

「そうだねー、まだまだかかるなぁー。」

 渋滞は思った以上に熾烈で、先ほどと
殆ど景色が変わっていない。
きっと事故後の処理に結構な時間が
かかっているのだろう。

 望ちゃんに飲み物を与えながら、
ダラダラと亀のような速度で車を進める。

――更に二十分後

 相変わらず車は亀である。
景色も何ら代わり映えしない。

 唯一変わったのは車内の雰囲気だ。
 望ちゃんとの会話が段々と少なくなり、
その分望ちゃんはそわそわし始めた。

「どうしたの?」と聞いてみると
望ちゃんは困った表情で

「…………おしっこ~」と答えた。

 計算通りに物事が運んで実に気持ちがいい。

「おしっこかぁー、もうおむつでしちゃえば?」

 冗談混じりに言ってみる。

 すると「えー、やだやだぁー」
と笑いながら足をバタバタさせる。

 心は半分膀胱にあるようで、どこか余裕がない。

「だってまだおトイレまで全然遠いよ?」

「でもぉー」

「大丈夫大丈夫、誰も見てないから」

「ふうぅぅぅ~……」

 望ちゃんはそれでもおむつに
おしっこをすることは抵抗があるようだ。
まぁ当たり前だろう。

 だが、もはや俺でもそれを止めることは出来ない。
なぜなら今、脱出不能な渋滞の真っ只中に自分達はいるのだから。

「あんまり我慢すると病気になっちゃうよー?」

「んんー、やだぁー」

 さっきおしっこを我慢してた時に比べて、
望ちゃんの受け答えは随分とフランクである。
それだけ、俺と望ちゃんの距離が近づいたと言う証だろう。

「うぅー……もーれーるー! ふあぁぁーん!」

 意図せず色っぽい声を出す望ちゃん。

「あー! もうだーめー! んんんー!」

 先ほどは静かにおもらししていたのに、
今のこのテンションの上がり様はどうだ。
緊張が解けて、本来の望ちゃんの姿が垣間見れる。

「我慢しても無理だよー、これは。」

「だっておしっこがおむつから漏れるぅー」

「はは、大丈夫だって、そう簡単に漏れないから」

「本当? 絶対?」

「ぜったい。もし漏れても怒らないから」

 むしろ漏れた方がいい。
そんな俺の黒い意図に背かず、
望ちゃんはついに観念したようだ。

 片目をつぶっておむつを手で抑えると

「んん~、あ……出るっ……」と言って
黙り込んだ。

 そして二、三秒後……

≪じょ…………じょじょじょ……じょわぁぁぁ~≫

 車のエンジン音のせいで、
おしっこが出る音は聞こえないが、
彼女が今おしっこを出しているのが、
その仕草から手に取るように分かる。
 
 望ちゃんは今、間違いなくおしっこをしている。

「んん! んんーーーーー!」

≪じょわわぁ~~……じょぉぉ~~≫

 二年生にもなって、おむつにおもらしである。
恥ずかしさのあまり、望ちゃんの耳が真っ赤に
染まっていく。

≪じょ~~~……じょぉぉ……≫

 おしっこを全部出し切り終わると望ちゃんは

「はぁぁ~~~」と、
湿気たようなため息をついた。

「もう全部でた?」

「ふぅぅ…………うん~……」

 先ほどではないものの、少し落ち込んだ様子で
俺の問いかけに答える望ちゃん。

 その望ちゃんのおむつはおしっこを吸い取って、
股からお尻にかけて、何か中につめているように
モコモコに膨らんでいた。

「どれどれ……」

 俺が望ちゃんのおむつに手を伸ばすと、
望ちゃんは何の拒否反応も見せず、
それどころか確認しやすいように股を開いてみせた。
 
 まるで小児科のお医者さんにでもなったような気分だ。

 おむつの膨らんだ部分をぷにぷにと触ってみると、
温かく、そして湿っている。おむつの中央に引かれた
お知らせサインは、湿った部分黄色から
青色にグラデーションのように変色していた。

 望ちゃんが本当この中におしっこをしたという
証左である。

 おむつをなでまわしながら、

「ね?おむつからおしっこ漏れなかったでしょ?」と、
自信満々に言う。実際のところの許容量は知らない。

 望ちゃんは膨らんだおむつを不思議そうにじっと見つめている。

「どうしたの?」

 望ちゃんに問いかけると、ひよっとこちらを向いて

「これまだおしっこしてもへーき?」と聞いてきた。

 平気かどうか分からないが、俺は望ちゃんに
おむつから漏れるまでおしっこして欲しい。
そうなれば答える言葉は決まっている。

「大丈夫だよ。これくらいじゃ漏れないから」

「そっかー」

 彼女の様子を顔色で伺うが、
おむつが濡れて気持ち悪いとか、
そういったことではなさそうだ。

 そうくれば、もっとおもらししてもらうために、
ジュースを手渡す。

「ほら、暑いからいっぱい飲んでおきな」

 実際、まだまだ残暑は厳しく、
日が上がってきたせいもあり、
車内の温度はどんどん上昇していた。

 車には一応クーラーは付いていたものの、
あまり効果的でもない割に燃費だけは高いので
クーラーはつけず、グルグルとドアについている
取っ手を回し窓を開けているような状態だ。

 ジュースを手渡された望ちゃんは

「あんまり飲むとまたおしっこ出ちゃうぅ~」
と心配する。

「おむつがあるから大丈夫だよ。」

「えー、おむつにまたするの~?」

 嫌がるような口調で言うものの、顔はにやけており
少しワクワクしたような、
まんざらでもないと言った感じの表情だ。

 望ちゃん自身もおむつにおもらしすることに、
ある種の快感を感じているのかもしれない。
 グビグビとジュースを喉に流す望ちゃんを横目に、
とんでもない逸材を拾ったものだと、思わず感心した。


――それから一時間後……

 高速道路は相変わらずの混みようで、
先の見えないところまで
赤いテールランプが列を作って伸びていた。

 そこを歩くようなスピードで、少し進むたびに
クラッチを入れたり離したりしているので、
地味に体力を奪われる。

 しかし、疲れているのは俺だけではない。
望ちゃんも疲れたのか、目を半開きにしてウトウトしている。

「望ちゃん、きつかったら寝てていいよ。」

「うん~」

 俺は望ちゃんが寝やすいように、シートを倒してやる。
すると、望ちゃんはゴロンと横になり、
三分もすると、親指を口に咥えて
チュパチュパと指しゃぶりを始めた。

 指しゃぶりをする子は甘えん坊、
というか愛情に飢えていると、何かで聞いたことがある。
 望ちゃんの家庭環境は一体どんな感じなのだろうか?


 そんなことを考えている間に、
望ちゃんはスイッチでも切れたかのように爆睡。
朝から色々あって疲れていたのだろう。

 シートの上で親指をくわえたまま、
子犬のように眠る望ちゃんのおむつを
まじまじと見てみると、さっき漏らした時より
おむつは明らかに膨らんでいた。

 えらくハイペースでジュースを飲んでいるなと
思っていたが、多分、俺が気づかない間にも
望ちゃんはおもらしをしていたのだ。

 これはもはや疑いようがない。
望ちゃんは間違いなく、意図的にジュースを沢山飲んで
おもらしをしていたのだ。

 おむつはもうそろそろ限界を迎えそうなくらい、
パンパンに膨らんでおり、そのおむつをつけて
気持ち良さそうに望ちゃんは眠っていた。

 その無防備加減たるや、いかがなものであろうか。
車の運転をしていても、おむつを履いて、
大股を広げて眠っている望ちゃんが気になって仕方がない。

 欲望が理性とせめぎ合う。もう我慢できない……。

 たまたま次のパーキングエリアが近かったので、
そこに入って休憩する事にした。
望ちゃんのおむつ姿が他の人に見られないように、
他の車から少し離れた場所に車を停める。

 エンジンを切ると、車内はシーンとなり、
望ちゃんの「スー……スー……」という寝息と、
遠くに聞こえる車の走行音だけになる。

 その静寂が緊張感を増加させ、
自分の心臓の鼓動の高鳴りが背中まで届いて揺らす。
赤ちゃんのように全く無防備な格好で
スヤスヤと眠る望ちゃんは、全く起きる気配がない。

 俺は意を決して、膨れ上がったおむつの股の部分を
人差し指でつついてみると、水分が増したせいか
最初に望ちゃんがおむつにおもらしした時と
また違った弾力がある。

 おむつの腰の部分をつまんで隙間から匂いをかいでみる。
むわっとした熱気と共に望ちゃんのおしっこの匂いが
鼻腔を包む。

 急に沢山の水分を取ってしたおもらしのせいか、
匂いはそんなに強くない。

 しかし、ほんのりと匂う、吸水ポリマーに吸着された
おしっこの香りは、俺の理性を崩壊させるには
十分すぎる威力を持っていた。

 もう止まらない。止めることができない。
 おむつのテープに手を近づける。

 そして人差し指と親指でつまんで、
ゆっくりおむつのテープを外そうとする。
すると、望ちゃんは「うう~ん」と言って寝返りをかく。

 いかん、目が覚めてしまう……。

 慌ててテープから手を離す。
それと同時に望ちゃんは少し苦しそうな顔をして

「ん~~~~~!」

と寝ぼけながら力んでみせた。すると

≪じょわぁぁぁぁ~~~~~≫

 それは物凄く微かではあったが、確かに聞こえた。
望ちゃんがおむつにおもらしをする音である。
急いでおむつのお股の部分に耳を押し当てる。

≪じょじょじょぉおおおお~~~≫

 次は確かに聞こえた。
望ちゃんはおむつの中に、おねしょをしていた。

≪じょぉぉぉお~~~≫

 望ちゃんのおしっこがおむつに溜まっていく音が
ダイレクトに聞こえる。たちまちにおむつが
温かくなっていくのが頬を通じて分かる。

 しばしその望ちゃんのおもらしサウンドを
聞き入っていると、頬が何かで濡れるのを感じた、

「あっ?」

 思わず声をあげてしまう。
 何かと思って見てみると、
それは望ちゃんのおしっこだった。

 望ちゃんのおむつはついに吸収限界を迎え、
隙間からおしっこが溢れ漏れていたのだ。

 気づけば結構な量おしっこがシートを
湿らせており、おむつに聞き耳を立てていた時に
ついたのか、俺の服の袖もおしっこで濡れていた。

「うわ、やっべ」

 俺は濡れた部分をつまんで匂ってみるが、
やはり先ほどと同じでおしっこの匂いはしない。
これであれば濡れたって問題ない。

 むしろ問題は望ちゃんのおむつの方だ。
もうこのおむつはおしっこを吸収できない。
新しいおむつを買う必要がある。

 望ちゃんを置き去りにして売店に行くのは
少し気後れしたが、パンパンにおむつが膨れた
望ちゃんを連れて売店に行くのもどうかと思い、
眠っているし数分なら大丈夫だろうと、
望ちゃんを車に残して売店へ向かった。

 売店には幸いにも同じおむつが置いてあったので
それを買う。

 すぐに車に戻らねばと思ったものの、この渋滞である。
望ちゃんは小学二年生の女の子だ。
先生も心配しているかもしれない。
少しでも連絡が途切れて大騒ぎされるのも良くない。

 現況は伝えておかねばと、フォレストパークに電話して
一報を入れる。

 そんなこんなしていると、結局、
十五分ほどかかってしまった。

 急いで車に戻ると、望ちゃんは目覚めたのか、
置き去りにされた犬のように窓に張り付いて、
夜泣きする赤ちゃんの如くわんわんと泣いていた。

「ごめんごめん、買い物してたんだ」

「あ~~~~ん!」

 車のドアを開けると望ちゃんは
俺に抱きついて、泣きじゃくった。

「よしよし、どうしたの?」

「だってね、だって、誰もね、いなかったからね」

 会話の途中途中に「えっく、えっく」と引きつけを
起こしながらも一生懸命伝えようとする望ちゃん。
 それを聞いて、しまったと自分の頬を叩いた。

 望ちゃんが学校のバスに置き去りにされてから、
まだ数時間しか経っていない状態で、
二度目の置き去りである。高速道路という陸の孤島から、
元の生活に戻るための唯一の絆であり、
今は望ちゃんから全身全霊をもって頼られているこの俺が、
目が覚めた時に自分を残してどこかへ去っていたとなると、
そのショックは小学二年生の女の子にとって、
決して小さいものではない。

「ごめん、望ちゃん。不安だったね、お兄ちゃんが悪かった……」

「ひっく……ひっく……うあぁ~ん!」

 抱きかかえ、膝に乗せてよしよしと頭を撫でる。
 ショックでまたおもらししてしまったのか、
じんわりと生温かい望ちゃんのおしっこが、
おむつから溢れ俺のジーパンに染み込んでいく。

 しかし、そんなことなどどうでもいい。
今やらなければならないことは唯一つ。
望ちゃんを全力で安心させてあげることである。

「はい、いいこいいこ」

ぎゅっと抱きしめて望ちゃんの頭をごしごしと
撫で続けると、三分ほどして望ちゃんは落ち着きを取り戻した。

 膝の上はぐしょぐしょに濡れて、まるで自分が
おもらししたみたいになっているが、
望ちゃんのおしっこが汚いはずがない。

「よし、じゃあおむつ濡れちゃってるから、
 新しいのに替えようか。ほら、ゴロンとなって」

「うん……」

 抱っこしていた望ちゃんを下ろすと
俺の言う通りに助手席に横になる。

「はい、それじゃあ足をあげて?」

 眠っている赤ちゃんのように手を万歳させ、
膝を曲げて、望ちゃんはお股を俺の方へ向ける。
恥ずかしいのか、顔は他所を向けていたが、
涙で赤くなった目元も重なって、
その横顔は子供ながらにして妙に色っぽい。

 その表情を見たら、ドクンと心臓の鼓動が大きくなり、
自分の耳たぶが赤くなっていく音が聞こえた。

 この感覚は……、これはまるで一目惚れのような……。

 望ちゃんも何かを感じ取ったのだろうか、
明らかに雰囲気が変わった気がした。

 そう、なんというか……
まるで男女がこれから初めてのセックスを
行うかのような、そんな雰囲気だ。

 望ちゃんの顔だげ見つめ、
手探りでおむつのテープに手をかける。

 ビリっと右側のテープを取ると、
子供でもこんな表情が出せるのかと驚く程、
切なく訴えかけるような目をしてこちらに合わせる。

 二人の視線が互いを見つめ合うと、
心臓がドクンッ……ドクンッ……と発作でも
起こしているかのように、強く脈を打った。

 俺はもはや、一人の女性として、
望ちゃんを見ていた。望ちゃんのこの表情を見ると
小学二年生でも、大人の恋愛ができるのではないかと、
思い始めてきた。

 俺は唇を、ゆっくりと望ちゃんの唇に近づけると、
望ちゃんはこの意味が分かっているのか、
更に切ない表情をして少し瞳を潤ませた。

 このまま口づけを交わして良いのだろうか……。
いや、良いはずがない。
小学二年生と、大人の恋の口づけをすることなど、
許されるはずがない。

 だが、鼻と鼻がくっつきそうな位置にありながらも、
今だ驚く素振りも嫌がる素振りも見せず、
恋する乙女のように唇を少し湿らせながら、
切ない瞳で俺をじっと見て視線を逸らさない望ちゃん。

 ゆっくりと、ゆっくりと鼻と鼻が擦れ合うと、
俺と望ちゃんは目を瞑り…………

「んっ……」

 
 唇を重ね合った。

 望ちゃんの唇は驚く程柔らかく、
滑らかに全体が触れ合い、
吐息を流しながら密着していく。

「んっ……ん……」

 甘い蜜とショウガの刺激が絡まったジュースのような味がする
望ちゃんの小さな舌が俺の舌と絡み合い、
互いの唾液が玉を作りながら糸を張った。

「んん…………んぁ……」

 舌が離れ、再び見つめ合うと……
驚くことに今度は望ちゃんの方から唇を重ねて
舌を絡ませてきた。

 俺は望ちゃんの腰を浮かせて、そこに手をいれて抱き寄せる。
望ちゃんの身体は細くて、羽がついているかのように軽かった。
そのまま、数分間、互いの舌を絡ませて、その動きで会話をする。

 俺が舌を動かし、合図すると、望ちゃんも舌を
動かしてその合図に答える。

 望ちゃんは「んふふっ」と含み笑いしながら、
また舌を絡ませる。そうやってお互いの口の中を
隅々まで余すところなく濃厚に舐め合った。
 
 そして俺は望ちゃんに充てられたおむつの
もう片方のテープにも手を伸ばしてペリペリと剥がす。

「おむつ替えるの?」

「ああ、そうだよ」

「恥かしい……」

 既に一度おむつを替えてる時に見てるのに、
恥かしがらなくてもいいのに、何故か恥かしがる望ちゃん。

「でも、着替えなきゃ」

「……」

 望ちゃんは口を紡ぎ、再び足を開いておとなしくなった。
 おしっこ沢山吸い込んでもったりとした
重量感のあるおむつの前側をゆっくり倒すと、
望ちゃんの形の整った桜色のアソコが露わになった。

 それをよく見ると透明な粘膜状の液体が、
スリットからこぼれようとしていた。
人差し指でそれを掬い取ると、指がスリットに触れた刺激で
望ちゃんはピクンとなる。

「ふぁぁ、くすぐったいよ……触っちゃだめだよ」

「あ、ああ、ごめん……」

 液体は望ちゃんのスリットと俺の人差し指の間で糸を引いた。
望ちゃんは確かに濡れていた。
 俺は指についた望ちゃんの愛液をペロリと舐める。
ほのかに塩っぽい味がする。

 望ちゃんは驚いた顔をした。
自分のアソコの液体を掬って舐めたのである。
流石に小学二年生には理解不能であろう。

 しかし、俺はそんなことにも気づかず、
自分の欲望がすべてを塗りつぶしていく。

 ……ああ、望ちゃんのアソコを舐めたら
一体どんな味がするのだろうか。

 望ちゃんの女の子の部分の全てを間近で見て、
欲求がガンガンと天井を叩くように湧き上がってくる。



 しかし、この異常としか言えない俺の一連の行為を
見ていた望ちゃんは、不安に怯えた顔で言った。

「お兄ちゃん……なんか怖い……」

 そのセリフでハッと我に返る。
俺は望ちゃんの前でどんな顔をしていたのだろうか……。

 だめだ、これ以上の事をしてしまうと、
取り返しのつかない事になってしまう。
 こんなに可愛らしい望ちゃんが苦痛で
涙を流し顔を歪めるところなど見たくない。

 恋愛は弱い方に合せてこそ恋愛であり、
強い者が一方的に思いを遂げるのはただの強姦である。
 まして、こんな小さな子供が対象だとすると、尚の事だ。
本来であればフレンチキスですら許されることではない。
 
「ごめん、お兄ちゃんちょっと考え事しすぎちゃって、
 変になってた……。さ、おむつ替えよう……」

 それからの俺は欲望を抑えることに徹底した。
再び、このドス黒い欲望が自分を塗りつぶして
しまわないように、何も意識しないことにした。

 ウエットティッシュで望ちゃんのお尻を綺麗に拭いて
ヒヨコの雌雄の選別の様に、
無感情にさっさとおむつを替え、
たちまちに望ちゃんはピッカピカのおむつ姿になる。

「ほら、もう気持ち悪くないでしょ?」

 おむつ越しにお尻をポスンと叩く。
 これはおむつ替えの儀式のようなものだ。
叩かずにはいられない。お尻を叩いた時に、
ひょこんと身体が揺れて、思わずつま先立ちになる
望ちゃんの姿が和む。

「おむつ……気持ちいい……」

 望ちゃんは両手でおむつをペタペタと
触りながらつぶやく。
 それを聞いて、望ちゃんに嫌われることを
避けられたと思い安堵した。

「じゃあ、まだ渋滞が続くけど、ゆっくり行こうか……」


――三年後

 これまでの話をしよう。
 あの日、望ちゃんを無事に送り届けた後、
別れ際に望ちゃんは泣いてくれた。
止めどなく溢れる涙を何とか堪えて声を震わせながら、
さよならを言ってくれた。

 俺は笑ったまま、望ちゃんと別れた。

 それから俺は更に旅を続けた。
一面に広がる深い青空、碧色に広がる海、紅く染まる山稜。
何を見ても虚しさだけが残り、家に帰ることにした。

 途中、サービスエリアで休憩するために、車を停めた。
助手席を見ても、そこには望ちゃんはいない。

 なんだろう、この孤独感……この喪失感は。

「うう……うわああ……ぁぁ……!」

 寂しさで押し潰された。
 たったあの数時間で、望ちゃんは一体、
俺の何割を占めただろうか。

 家に帰っても胸にぽっかりと穴が空いたまま、
もはや旅をする気力もなかった。

 失恋したかのように、無気力になり、
自分の部屋でぼーっとしていた。


 ーー二週間後、望ちゃんからの手紙来るまでは。


 望ちゃんからの手紙は、
俺に対する感謝の言葉で溢れていた。

 俺も望ちゃんと旅をしたのが
どれだけ楽しかったかを綴り、返信した。

 すると望ちゃんはたまに
手紙を送ってくれるようになった。

そうやって、何通か往復する内に望ちゃんと
会う約束を交わし、時々一緒に遊ぶ仲となった。

 それから俺は大学を卒業し、社会人となった。
そして、この会社で何とかやっていけそうだと
感じ始めた頃……結婚を決意した。


 相手は四歳年上のバツイチで、
しかもホステス上がりである。

 周りは何でよりによって、コイツなんだと、
ホステスに誑かされたのかと、酒の席で冗談混じりに
無神経な言葉も浴びたりもしたし、
両親からも遠い表現で考え直せと言われたが、
俺には何の後悔もない。


 何故なら彼女は、望ちゃんの母親だからである。


「望ね、貴方と暮らすのを楽しみにしてるわよ」

「そりゃ嬉しいね」

 名前は明美と言い、今はホステスを辞めているものの、
何処かしら漂う水っぽい雰囲気はまだ抜けきれていない。
俺はこの明美と一緒に車に乗っていた。

「そういえば、まだ言ってなかったけど、
 あの子未だにおねしょとかおもらしするのよ。
 もう五年生なのに……」

「へぇ? まぁそういう子もいるでしょうよ」

 むしろ俺はそういう子が好きだ。

「昔はそんなことなかったんだけどね、
 ちょうど貴方と出会った頃位から、
 またやるようになっちゃって……。
 寝る時はおむつも履かせてるのよ……」

「……そっか」

 俺のせいかもしれない……。
そう思った直後に明美は

「貴方に出会った事が何か関係あるのかしら?」

と聞いてきた。

 この問いかけに俺はギクッとなる。

「えぇ? なんで?」

「ほら……赤ちゃん返りって言うの? 
 ストレスや寂しさが積もり積もると、
 おもらしをしちゃう子って、意外に居るらしいし」

「そうなんだ?」

「うん……。あの子、父親に会ったことないのよ。
 物心付く頃にはもう別れてたし……。
 だから、貴方に出会って優しくされてから、
 会った事もない父親の影を、どこかで求めるように
 なったのかもしれないわ……」

 明美が結婚した俺と理由も、そうなのかもしれない。
明美は金銭面のことも含め、あの子の父親代わりとして
俺と結婚したのかもしれない……。

 だが、俺はそれでいいのだ。
望ちゃんと一緒に暮らせるのならば、
どんな関係だって、どんな役割だって構わない。
何ひとつ後悔はない。

「でも、そのお陰と言っていいのかわからないけど、
 それで俺は望ちゃんとも仲良くなれたし、
 君とも結婚出来た。」

「そうね、でもなんだか、貴方と望を見てると、
 仲が良すぎて親子というより恋人同士みたいに
 見えるのよねぇ。なんかたまに嫉妬しちゃうんだけど。」

「おいおい……」

 何かあるんじゃないでしょうね、とでも言わんばかりに
じっとりとした目で明美がこちらを見るので、
思わず慌ててしまう。

 女の勘って奴は本当に恐ろしい。

「でも……あの子には寂しい思いをさせてしまったわ……
 夜はずっと仕事だったし。一日顔を合わせないことも
 ザラだったしね」

明美はふぅ……と深く溜息をついて遠い目をした。

「でも、これからは俺がいるよ、
 もう寂しい思いなんてさせないさ。」

――あの日、
 おしっこの匂いでむせかえるような車内で
望ちゃんと熱い口づけを交わした時から、
こうなったらいいなと夢見ていた。

 そして、その夢はもうすぐ現実となるのだ。

 車は明美の家の前に到着する。
あのドアの向こうには望ちゃんがいる。
期待に胸を膨らませドアに手をかけ、勢いよく開いた。


「迎えに来たよ、望ちゃん!」

「待ってたよ、お兄ちゃん!」



終わり


~あとがき~

 と言うわけで、第二作目の「サービスエリアで拾った女の子」を
読んでくださいました方々、ありがとうございました。

 さてさて、今回のお話ですが、
「許される」と言うところに着眼点を置いてみました。

 主人公が、「自分はいけない事をしている」と
理性と欲望の間で葛藤している中で、
望ちゃんが「許す」ような態度を取ったことで
主人公の燻っていた欲望の火が一気に燃え上がります。

 こういう「許される」シチュって、
何か好きな子に告白が成功したような感じで、
凄く燃えるシチェーションだと思いませんか?

 後半は多少駆け足な部分もありましたが、
なんとか気持よく締められればと思って、
ちょいとエピローグ的な話をつけてみました。

 当初は、聖奈ちゃんのおもらしお遊戯会の半分程度の
ボリュームで考えてたのですが、
気付けはこちらの方が全然長くなってしまいましたね。

 望ちゃんについては、主人公が明美結婚するまでの
三年間のお話なども作ってみたいなと思っております。

 最後まで読んでくださいまして、本当にありがとうございました!

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テーマ : ロリ
ジャンル : アダルト

サービスエリアで拾った女の子(前編)

――昭和五十八年九月。

 俺の車の助手席には、小学二年生(八歳)の女の子が乗っていた。
女の子の名前は、相浦 望*あいうら のぞみ*という。
 ポニーテールの髪型で、赤のチェックのワンピースを身に纏い、
腕や腿を見るにつけ一目で分かるスリムな体つきに茶褐色に日焼けした肌は、
いかにも健康的な小学生と言った感じの体型で、顔も整った可愛らしい顔をしている。
 しかし、助手席の彼女は不安そうに表情を曇らせていた。

「あの……お兄ちゃんのお名前はなんていうの?」

 そうだ、そういえば望ちゃんにまだ名前も伝えてないんだった。

「俺?俺の名前は山鹿正吾 *やまが しょうご*だよ。あ、でも呼ぶ時は"お兄ちゃん"でいいよ」

――俺が望ちゃんと知り合ったのは、つい十五分程前の話である。

 俺は大学四年生で、就職も春のうちに決まり、
大学も夏休みだったので車を運転して、行く宛も決めず、
泊りがけで旅行に出ていた。
 今朝は早朝から車を運転し、高速道路を走り始めて二時間ほど経っていたが、
朝飯もまだ食べていなかったので、腹を足しにサービスエリアに立ち寄った。

 車を降りると、駐車場で不安な顔でウロウロと何かを探す少女が居た。
ここのサービスエリアはかなり大きく、停まっている車も似たり寄ったりだ。
きっとこの子は一時的に親とはぐれたか何かなのだろう。
似たような車が何台も並ぶサービスエリアではよくある光景だ。

 自分が声をかけるまでもないかと思い、
構わずサービスエリア内の施設で腹を足し、
停めた車に戻ろうとしていた所、
その少女はまだ保護者を探しているようだった。

 今にも泣きそうなほど困った顔でかれこれ十五分程ウロウロしているのだ。
誰も声をかけないなんて、世知辛い世の中になったものである。
まぁ、自分もさっきまでその一人だったわけだが……。

 このまま見過ごすのは流石にちょっと可哀想かなと思い、
俺は少女に声をかけた。

「ねえ君、さっきから何か探してるようだけど、お母さんと離れたの?」

 すると少女は声を震わせながら

「バスがないの……。さっきまでね、停まってたのに……」

 そう言うと、我慢していたものが、誰かに話した事で溢れたのだろう。

「うう~~~!」と、かすれた声で泣き始めてしまった。

「ひょっとして、遠足のバスがわからなくなったの?」

 俺が尋ねると少女は涙を啜りながらうなづいた。

「よし、じゃあお兄ちゃんが一緒に探してあげるよ」

 そう言ってポンポンと頭を撫でると、

「……ひっく……ひっく……ありがとう」

と肩を震わせしゃくり上げながら手を繋いできた。
 
 この少女が先程、助手席に乗っていた、相浦 望ちゃんなのである。

 俺は五分くらい望ちゃんと、遠足のバスを探してみたが、
バスは沢山停まっているものの望ちゃんが乗っていたとされる
バスは見つからなかった。

 どうやら本当に望ちゃんを置いて出発してしまったようだ。
保護者はなにやってんだか……。飽きれて思わずため息が出た。

「仕方ない……」

 俺はサービスエリアの案内所にこの子を届けることにした。
案内所では、いかにも田舎のおばちゃんといった感じ職員が
まるで犬の留守番のように暇をしている様子だった。
 その職員に望ちゃんの事を伝えると、望ちゃんから
小学校の名前を聞き出し、電話帳で番号を調べ出して学校へ電話をかけてくれた。

「ああ、ああ、タクシーで? ええ? ふぉれすとぱぁーくまで?」

 訛りの強い方言で話す電話は、周りに丸聞こえである。
望ちゃんの遠足の場所はどうやらフォレストパークのようだ。
フォレストパークは、昨今の大開発の一環で作られた、
自然に触れ合う系の広大な娯楽施設だ。

「タクシーったって結構ありますけれども?」

 おばちゃんと学校の先生が話している間も、
望ちゃんは余程一人が心細かったのか、
刷り込みでもされたように俺の手を握ったままだ。
車でしか移動できない場所に、こんな小さな女の子一人で
置き去りにされたとしたら、こうなっても無理はない。

 そう考えると、自分がこの子を最後まで送り届けたくなってきた。
自分の目的地からは少し離れるが、乗りかかった船だ。
電話にうんうんとうなづいているおばちゃんに割って話しかける。

「あの……すみません、もし良かったらこの子、
 フォレストパークまで送って行きましょうか? 
 自分も近くまで行くんで……」

 するとおばちゃんは

「あら、本当? ちょっと学校の先生に聞いて見ますから、
 待っててもらえます?」

 そう言って学校の先生に俺の申し出を伝える。

「あのねぇ、この子を拾ってきてくれた人がね、
 ふぉれすとぱぁくの近くまで行くから、
 この子送っていってくれるって言ってるんだけども……
 ええ、ええ、そう」

「あのね兄さん、連絡先を聞いてもいいかしら?」

「ええ、いいですよ」

 自宅の電話番号と住所を、
案内所のメモにすらすらと書き留めた。
おばちゃんは俺の連絡先を小学校の職員へ伝えると、

「ふぅむ……そんじゃ悪いけど、
 その子ふぉれすとぱぁくまで送って貰えるかな?」

と言った。

「構いませんよ」

 短くそう答えると

「悪いわねぇ、お願いしますー」

 と、俺と望ちゃんをにこやかな笑顔で見送ってくれた。


――そんなわけで今に至るのである。

 それにしても、改めて見て、この望ちゃんは可愛さといったら
筆舌に筆舌に尽くしがたいものがある。
同じ年の女の子と並べても、望ちゃんは
頭三つ分くらい抜きん出て美少女だろう。

 こんな可愛い子を助手席に乗せて旅ができるなんて
俺は何たる幸運だろう。

 この出会いに神に感謝していると、

「……おしっこ……おしっこしたい~」

 切羽詰まった声で訴える望ちゃん。
どうやら望ちゃんは尿意を催したらしい。

「え?さっきのサービスエリアでしてなかったの?」

「トイレに並んでたけど、混んでたからバス行かないか心配になって……そしたら……」
 要するにトイレに行ってないということだ。

「参ったな……次のパーキングエリアまで結構あるけど……我慢出来るかな?」

「…………うん」

 何とかうなづいたが、見るからに切羽詰まった様子だ。
次のパーキングエリアまでは、十五キロと言ったところだろうか。
車がこのまま今の速度で進んでいけば、きっと十分少々で到着するだろう。
そう思って、気持ちアクセルを踏み込み、車を加速させたが、
その予想は見事に外れる結果となった。

 十キロほど進んだところで渋滞である。
車のギアを落とし、額をハンドルに引っ付け、
うなだれて助手席を見る。
 
 望ちゃんは辛股に手首を押し付けて辛そうな顔をしていて、
肩はふるふると震えている。

「……大丈夫?」

「うう……うん……」

 うーん、これは不味い。あと五キロか……。

「望ちゃん、頑張ってねらあと十分くらいだから!」


――それから十分後。

 景色が十分前とあまり変わっていない……。
走行距離は2キロ前後だろうか。

「……んー!」

 望ちゃんの膀胱も、ぽこぽこと沸騰を始めた感じだ。
時折、足をバタつかせながら、蚊の鳴くような細い声をあげる。
完全に車が進まないなら、道路の脇の茂みでおしっこをしてもらうところだが、
やたらと早いペースでジョギングする爺さんくらいのスピードでクルマは
前に進んでいるので、車を停める事もできない。

 この調子だとパーキングエリアまであと十分はかかるが、
今の望ちゃんの状態ではとてもではないが我慢しきれないだろう。
股間に手を抑えてバタ足しながら苦しむ彼女をこのまま放って置くのも可哀想だ。
半年前に出世払いで買って、まだローンが五年も残っている新車だが、止むを得ない。

 それに、望ちゃんのような可愛らしい女の子のおしっこなら……。

「望ちゃん……もう車の中のそこらへんでしちゃいなよ?  
 お兄ちゃん、怒らないから」

 しかし、身を震わせながらも首を横に振る望ちゃん。
もう声を出す事も出来ないのだろう。
我慢しすぎて体がブルブルと震えている。

「おいおい、大丈夫かい?」

 心配になって望を覗き込んだ。
それと同時に

≪ビーッ!≫

 突然、後ろの車からクラクションが鳴らされた。
望ちゃんに構うあまり、前の車との車間距離が空いてしまったせいだ。
その音に虚をつかれたのか、望ちゃんは、電流でも走ったかのようにビクン!となり、
背筋をピンと張ったまま、目を丸くした。


 そして

「あ……あ……あぁ……」

「え? どうしたの? まさか……」

「いやあぁぁぁぁ……」

≪ちょろ……ちょろろろろ……≫

「おしっこ漏れた!?」

 クラッチを入れて車を進めつつ横目で望ちゃんを見ると、
望ちゃんは俯き落として、ワンピースの上から手で股間を抑えつけていた。
更にワンピースから伸びている足膝の方を見ていると、
ポタッ…………パタパタパタパタと水滴がこぼれる。

「うわ!?」

 俺は動揺して、クラッチの踏み加減を間違えた。
すると、たちまちに車がノッキングを始め、ガタンガタンと
二回ほど縦に大きく揺れた後に、エンジンが停まった。
シーンとする車内で、望ちゃんは声を抑えようとするが抑えきれず

「きゅぅぅぅ~~~」

と、子犬のような声を発した。
 
 そして、望ちゃんの小さな太ももの間からは
おしっこが白糸の滝ように止めどなく、
ちょろちょろ、ぱしゃぱしゃと垂れ落ちた。
恥かしいそうな顔で俯く望ちゃん。
その仕草を見て電撃が走った。


…………可愛い!

 いや、可愛いなんて言葉で形容しきれるものではない。
それはまるで、幼少の頃に好きな子を
好きだと始めて認識したときの初恋の衝撃のような……。

 望ちゃんがおもらししている姿を見て
俺は、いわゆる"赤い実"という奴がはじけたのだ。

≪ぱしゃぱしゃ……ちょぼぼぼぼぼぼ≫

 望ちゃんのおしっこは車の中シートに溜まり、
彼女ワンピースのお尻の部分の色を濃く変えながら、
ちょろちょろと音をたてて、太ももを伝い、溢れ出てくる。
息を吸い込むと、望ちゃんの新鮮なおしっこの香りが
ほんのりと鼻腔をくすぐる。

≪ちょろろろろろ~≫

「はわぁ……ぅぅ」

 シートや足元に溜まってく望ちゃんのおしっこの音が堪らなく愛おしい。
ずっとこの音を耳元で聞いていたい。ずっとこの匂いをかいでいたい。
しかし、今は渋滞した高速道路である。
エンジンをかけなければ、またクラクションを鳴らされてしまう。

 おもらしを続ける望ちゃんを尻目に、
エンジンをかけてギアをガチャガチャといじり、
クラッチを入れながらアクセルを踏み込む。
車は前の車と車間を詰めるように前へ進む。

「んんん~~~!」

 おもらししてもなお、望ちゃんはおしっこを止めようと
股間に力をいれるが、おしっこは容赦なく滴り続ける。

≪ちょろろ……ちょろ……ちょろ……≫

 やっとおしっこの勢いが弱まり始めたところで、

「はぁぁ~……」

と、観念したかの様に、気の抜けた声で息を吐きだした。
 
 そして、自分の足元の水たまりを一目見ると、
自分のやってしまった事を認識したのか、

「…………ひっく……ひっく……くうぅ~」

と、声を押さえながら顔をくしゃくしゃにして、ベソをかきはじめた。

「いいよ、望ちゃん。気にしなくていいから」

 俺は望ちゃんの頭をくしゃくしゃに撫でながら優しくなだめる。
小学二年生にもなって、知らない人の車の中でおもらしなんて、
その羞恥がもたらす自尊心へのダメージは計り知れない。

「誰だってさ、こういうことあるから、気にしなくていいんだよ?」

 必死に望ちゃんをなだめたが、それが逆に望ちゃんの気持ちを高ぶらせてしまったかもしれない。

「ぐすっ……うええええええーーーん!」

 両手を顔に被せて号泣する望ちゃん。

「ほら、いいこいいこ。もうすぐ次のパーキングに着くから」

 おいおいと泣き続ける望ちゃんを精一杯慰めながらも
その裏で湯気が立つような出たての彼女のおしっこの匂いを鼻から十分に堪能する。
自分にこんな趣味があっただなんて、自分を再発見した気分である。

 しかし、下着もワンピースもぐしょぬれにした望ちゃんを
このままにしておくわけにはいかない。
渋滞から逃げるようにハンドルを切り、次のパーキングエリアに車を転がした。

 次のパーキングエリアに着いたころには、
望ちゃんもすこし落ち着きを取り戻していたが、
まだスンスンと鼻をすすっていた。

 まじまじと望ちゃんのおもらし姿を見る。
望ちゃんは目の周りを赤くして、
息を吸いあげてひくひくとしゃくりあげている。
望ちゃんのワンピースのお尻の部分は、
生地のせいかチェック柄でも濡れているのが一目で分かる。

  たっぷりおしっこを吸い込んだワンピースは
望ちゃんの太もものラインが分かるほど
しっとりと肌に張り付いており、望ちゃんも心地悪そうだ。

 車のシートに溜まっていたおしっこは、
粗方吸い込まれてしまったようで、
湿った部分だけ色が濃く染みになっていた。

 車内は望ちゃんのおしっこの匂いで充満している。
このあと車をどう洗えばいいやら分かったものではないが、
今気にしなければならないのは望ちゃんの事だ。

「じゃあ、降りよっか。」

 助手席に回り込み、ドアを開け、手を差し伸べる。
望ちゃんもコクリとうなづき、俺の手を握りしめた。

 八歳の子供と言えば、もっと生意気で自己主張が
強いものかと思っていたが、
望ちゃんは凄く聞き分けがいいと言うか、
純粋で素直な子であると感じた。

 こんな良い子に対して、そのおもらし姿に多少なりとも
邪な感情を抱いていることが、自分の良心にチクリと刺す。

 しかし、それ以上に、この子の世話をもっと焼きたい、
守ってあげたいという、父性的な感情も体中をヒリヒリ炙りたてる。

 俺の手をギュッと握って歩く望ちゃんは、
おしっこで濡れたパンツが気持ち悪いのか、歩き方がぎこちない。
彼女を見れば誰もが、彼女がおもらししてしまったことに気づくだろう。

 とりあえず、まずは下着の調達である。
パーキングエリアの売店に女児用の下着なんて売っているのだろうか?

 おもらしした彼女を連れて店内を歩き回るのは
少々気が引けるが、目を離すわけにもいかない。
二人で狭い店内を、濡れたワンピースが
他の人につかない様に注意しながら、
うろついて回るが、やはり女児用の下着が見つからない。

 しかし、渋滞対策のコーナーが俺の目に留まった。
そこにはマグネット式のボードゲームとか、
ルービックキューブなど、暇つぶし系のおもちゃや、
小説などが所狭しと置いてあり、
その中に下着はなかったものの、大きいサイズの
おむつがバラ売りしてあった。
薄く柄の入った、テープタイプの白い紙おむつである

 手に取って値段をみて見る。

一枚三百円……。
おむつってこんな高いのだろうか?

いや、違うはずだ。
渋滞対策とか言って高いおむつを用意してるだけだろう。ちくしょう足元を見やがって。
対象の体重は十五kg〜二十七kgだが、八歳の女の子の体重ってどれくらいだろう?

 自分には娘もいなけりゃ妹もいない。
おむつを買うなんて初めての経験であり、
分からないことだらけである。

 サイズが合うか若干不安だが、ここで望ちゃんに
おむつをあてて見るわけにもいかない。

 どうしたものかと、手に取ったおむつをしばしばと眺める俺を見て、
望ちゃんはおむつ買うの?って顔をしたので、そうだよ望ちゃんと、心の中で答える。

 結局、少々悩んだ末に、例えサイズが合わなくても
多少は伸び縮みするだろうという結論に行き着き、レジにおむつを出す。

 おむつを買うという感覚が妙に気恥ずかしいが、
隣にいる望ちゃんはもっと恥ずかしいだろう。
若い女性店員は他の商品の時となんら変わらない素ぶりで
ちゃっちゃと会計をするが、袋は透けない様にきちんと紙袋に入れてくれた。

 それから俺はパーキングエリアの男子トイレの個室に、
望ちゃんを連れ込んだ。
 トイレのドアを閉めると、望ちゃんを目の前に立たせ、
自分はしゃがみ込んでワンピースの股の部分に頭を合わせる。
そして、望ちゃんのワンピースの裾をつまみ上げ、
目の前でそのパンツを見ると白いパンツがぐっしょりと濡れて、
おしっこで薄黄色く染まっていた。
 
 パンツからは、やはり望ちゃんのおしっこの匂いが放たれている。
 
 望ちゃんの顔色を伺うと、バツの悪そうな顔はしているが、
嫌がっているとか不審に思っているような様子はない。
こんな間近で、スカートをめくり上げておもらしパンツを眺める
俺のこの行為を、完全に保護者としての行為だと思っているのだろう。

 それがまた俺の暴走を加速させる。

 よく見ると、パンツの湿っている部分が望ちゃんの肌にひっついて、おスジが透けているのが分かる。

 ……このまま顔をすりつけたい。

 しかし、そんな事をやるともう保護ってレベルじゃない。
言い訳する余地もなく、普通にわいせつ行為だし、
望ちゃんも不審に思うだろう。
何より望ちゃんに嫌われたくない。

 何とか理性で欲望を抑えて言う。

「うわー……やっちゃったねぇ……」

それを聞くと望ちゃんはまた少し泣きそうな顔をしたので、
抱きしめて赤ちゃんをねんねさせる様に背中をポンポンとやさしく叩き、

「いいんだよ、おもらしなんて誰だってしたことあるんだから、恥ずかしくないんだよ。ほら、お着替えするからバンザイして?」

そう言って、俺は望ちゃんをバンザイさせる。

 そして、ワンピースをおしっこが肌着につかないように、たくし上げる。
ワンピースを脱ぐと望ちゃんは白い半袖の肌着にパンツを履いただけの姿になった。

 この格好もまた俺の琴線に強く触れた。
濡れたパンツの効果もあり、おねしょをして
パジャマを脱いだ子供って感じでものすごく可愛い。

 お尻の方を見ると、そちらもビショビショに濡れてパンツが
ぴったりとひっつき、小さなお尻が透け透けになっている。

その光景を名残惜しく思いつつも、
次におもらしで濡れてしまったパンツをおむつに履き替えさせる。

 まず、望ちゃん細い腰回りを締めている
パンツのゴム紐の部分に手をかけた。
望ちゃんのおしっこが自分の手を少し湿らせたが、汚いなんて思わない。

 そのまま、ゆっくりとパンツを引き下げる。
お尻にぴったりと引っ付いていたパンツの生地が、
はらりと肌から離れ、望ちゃんの桃色の可愛らしいお尻の割れ目が、
半分ほど顔を出す。
 正面を見ると太ももと胴体の付け根のラインが現れる。

 そこから更にパンツを下げると、皮を剥かれた玉ねぎのようにつるつるで瑞々しい、
望ちゃんのスリットが現れた。

 それ見て、"本当についてないんだ"と改めて思った
"ついてない"事くらい百も承知だが、
こうやってまじまじと見ると男の子と女の子のギャップを感じさせられ、
不思議な気持ちになる。

 だが、そのギャップが俺の気分を最高に高潮させる。
今俺は間違いなく、望ちゃんの"女の子の部分"を目の当たりしているのである。

 そこから更にパンツを下げ、太ももから膝を伝って、
足元まで下ろすと、こちらから何も言わずとも、望ちゃんは片足を軽く上げた。
その仕草が、パンツを脱がせている事を望ちゃんに許されているような気がして
更に気分を高揚させた。

 片足を上げた時の望ちゃんのスリットは、
上げる前と比べ丸見えになっており、
お尻の割れ目まで繋がっているのがわかる。
 この一瞬が愛おしく、全てを焼き付けて記録しておきたい。
こんな幸せがあって良いのだろうか。

 片方の足からパンツを外し、もう片方の足も上げさせる。
そして、パンツを完全に脱がせると、望ちゃんは下半身だけ裸の状態になった。
 望ちゃんは両手を、ほっぺの位置で小さくグーにしていた。
おかげで望ちゃんの女の子の部分は丸見えである。

「このままだと、お尻がかぶれちゃうから、綺麗に拭こうね」

 そういって、望ちゃんのお股を湿らせているおしっこの残りを、
トイレットペーパーで優しく拭き取る。
トイレットペーパー越しに彼女のアソコのぷにぷにとした弾力が感じられた。


 そして、次はいよいよおむつを履かせる。
 
 おむつを閉じている袋をパリパリと破る俺を見て、
望ちゃんは「おむつ履くの?」と聞いてきた。

「そうだよ。ごめんね、パンツがなかったんだ。」

と答えると

「え~、恥かしいよぉ。」

と柔らかそうな体をくねらせながら言った。

「大丈夫、お兄ちゃん、望ちゃんがおむつ履くこと、誰にも言わないから」

 そういうと納得したのか、仕方なさそうに「うん~」と、うなづいた。

「じゃあ、おむつ付けるから、ちょっと足開いて?」

 さも当たり前のような素振りで
下半身丸出しの望ちゃんを、ガニ股にさせる。

 すると、望ちゃんのスリットの谷間が広がって浅くなり、
綺麗なピンク色のお豆さんがひょっこりと顔を出した。

 その可愛いお豆さんを眺めつつ、
望ちゃんの股下に、広げたおむつを通し、
そのまま被せるように、望ちゃんのお股におむつを当てる。

 そして、望ちゃんのお股を挟む様に被さる
おむつの手前のウエストとお尻のウエストを留める為に、
おむつのテープをつまんで引っ張り、
腰を絞って、右、左の順番でテープをおむつにあてる。

 そして、最後におむつの太ももの隙間に指を入れて、食い込みを整える。
生まれて初めておむつを充てるにしては、我ながらなかなか手際良くできた。
案外、俺は良い父親になれるかもしれない。

 それにしてもどうだろう、この望ちゃんのおむつ姿は。
ぽこっと盛り上がったお尻が辛いほど愛くるしい。
サイズが合うか心配だったおむつも、ちょうど良い。
 小学二年生のおむつ姿なんてそうそう見れたものではない。
 子供が子供として、最も子供らしく可愛らしいのが
おむつ姿ではないだろうか。

 望ちゃんは自分を包むおむつを物珍しそうに見てみたり
手でおむつを撫でたりしている。気のせいかもしれないが、
望ちゃんのその仕草は少し嬉しそうにも見える。

 何はともあれ、これでお着替えは終わりだが、
後はパンツとワンピースを洗わないと。

「ちょっとここで待ってて、パンツとお洋服洗ってくるから」

そう伝えると、

「ええ~ ?」

 一人にしないでと言わんばかりの顔をする。
しかし、洋服をこのままにしておくわけにはいかない。

「すぐ戻ってくるから」

そう言って、望ちゃんを個室トイレに置いて、
ワンピースとパンツをすぐそこの洗面台でじゃばじゃばと水洗いした。

 その後、望ちゃんのいる個室に戻ったが、
改めて見てこのおむつ姿の望ちゃんはどうしたものだろう。
曲がりなりにも小学二年生である。

 このままおむつ丸出しで人目に出すのも
ちょっとはばかるものがある。望ちゃんだって嫌だろう。
かと言ってまたぐしょぬれのワンピースを着せるのもどうか……。

 というわけで、ワンピースをミニスカートの様に横巻にして、
おむつを隠す様にした。
これはこれでなかなかオシャレかも知れない。

「よし、じゃあ行こっか!」

 どさくさに紛れてお尻をポスっと叩く。
望ちゃんもやっと元気取り戻したのか、スキップする様に歩く。
ワンピースを巻いたスカートの隙間からチラチラと見える白いおむつが実にいい。

(後編へ続く)

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このブログについて
小さな女の子のおむつ・おもらしの小説を書いています。
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