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ぼくは女装に手を出した(二)

(一)に戻る

――

家に帰ると、ぼくは自分の部屋のベッドに倒れこんだ。

「女の子の服が着たいんだ!」

その言葉が頭の中で何度も繰り返し再生されていた。
この告白に佐倉を選んだのは、ぼくに女装を勧めてくれた彼女であれば
ぼくが、本心から女の子の服を着たいと打ち明けても、
さほど抵抗を示さないのではないかと思ったからだ。
それに何より、彼女とはクラスで一番仲のよい友達でもあった。

とはいえ、彼女に告白をすることで今の関係に微妙な亀裂を生んでしまったり、
あるいは青い顔をされて危ない奴として距離を置かれてしまう懸念も僕の中にはあった。

彼女に「女装したい」ということを告白することは、
ぼくのこれからの学校生活に多大なるリスクを与える可能性があった。
例えば、クラスメイトの三枚目が女装したいと言ったとしても

「ああ、あいつがまたバカなことを言ってる」

で済むだろうが、スクールカーストでもいわゆる『ナード』あたりに位置するぼくがそんなことを言おうものなら、
皆はそれを冗談だとは思わないだろう。


たちまちに足が百本生えた不快害虫でも見るような目で見られ、
残りの学校生活は忌諱されながら日陰に隠れて過ごすことになることは間違いない。
残念ながら、冗談が許される人とそうでない人という格差は間違いなく存在するのだ。


無論、ぼくが女装したいと言ったところで、
佐倉に限ってそれをむやみに喋り散らすようなことはしないだろうけれど、
こういったことはどこから洩れるか分かったものではない。
それでも、そのような危険を省みず告白したのは……ぼくは彼女に甘えたかったのかもしれない。

彼女は昔からぼくに優しかった。

あずさがぼくに行き過ぎた意地悪をするときも、彼女はそれを制止しようとしてくれた。
ぼくがあずさに泣かされた時もいつも慰めてくれたのだ。
ぼくはそんな佐倉の優しさに気恥ずかし思いをしながらも、彼女の優しさに甘えていた。


彼女との付き合いの中で、思い出深いエピソードが一つある。
それはぼくが小学生二年生の頃の出来事だ。
ぼくと佐倉とあずさの三人で学校から家に帰っている途中だった。
ぼくたちは帰りがてら、『マグマごっこ』 をしていた。

マグマごっことは、道路に張り巡らされるアスファルトをマグマに見立て、
マンホールなどを踏み場にして移動する小学生お決まりの遊びのことだ。

ぼくたちはガードレールの根元や、民家と道路との継ぎ目のコンクリートを足場にして
マンホールの上に飛び乗ったり、細いブロックを綱渡りでもするかのようにバランスを取りながら、
なんとかアスファルトを踏まないようにして帰宅していた。
その途中でぼくは猛烈な尿意を催したのだ。

元々、学校から出る前には薄らかな尿意を感じていたけれど、
まだ急ぐほどのものでもないだろうと思って我慢していたが、
こうやってだらだらと遊びながら帰るうちに、
気付けばもはや抜き差しならぬほど状況にまで尿意は強まっていた。

ぼくはもうマグマごっこどころではなくなり、
トイレに行きたいと、股間を抑えて足踏みしながら二人に訴えた。

しかし、あずさはそれを見てぼくをいじめる遊びを閃いたらしく、にやりと笑った。
その瞬間、ぼくは自分の失敗に気付いた。

あずさに困っている顔を見せてはならない。
彼女にそれを見せると余計に困らせてやろうとするからだ。

案の定、あずさのイタズラ心に火がついた。
彼女はニヤニヤしながらルールを追加した。

「途中で止めるのはナシよ。 マグマ踏んだら罰ゲームだからね」

『罰ゲーム』 これは彼女のお決まりの言葉だった。

彼女は常に刺激を求めずにはいられない性質で、自分勝手なルールを作っては、
それを守れなかった人間を彼女オリジナルの刑罰に処すのが何よりのお楽しみなのだ。
彼女の『罰ゲーム』は苛烈なものが多く、


公衆の面前で三十分ずっと動いてはならないという、通称「一時停止の刑」とか、
ぼくだけ指定のひらがなを使ったら殴られる「限定しりとり」など、
どこでそういうレシピを仕入れているのか分からないが、とにかく精神的にきついものが多い。
しかも、彼女はそれを必ず実行させるのだ。
そして反故することを絶対に許さない。何があっても貫徹させるのだ。

だからこのマグマごっこも易々とやめるわけにはいかなかった。
「大丈夫?」と心配してくれる佐倉に応ずるのも忘れて、
歯を食いしばりながら出来るかぎり最寄りの公園へ急いだ。

しかしながら、アスファルトを踏まないようにして向かうとなると、
足が踏み出せる場所なんて歩道に一割も無い。
その一割未満の領域を使って進むとなると、当然ながら普通に歩くよりも更に遅い。
場所によってはルートを変更する必要がある。

更に、身体をよじりながら歩いたり、ジャンプしたりしながら進まなければならないため、
尿意を我慢する労力は通常時の倍になっていた。

苦しい体勢になるたびに膀胱がズキンズキンと刺激され、背中や手に脂汗が滲んだ。
それでも、ぼくはなんとか公園の前まで辿り着くことができた。
そのころには生まれた子鹿のように内股でブルブル震えながら股間を抑えてぜいぜいと息を切らせていた。
あとはマンホールを二つほど足場にジャンプして、向かいの歩道までたどり着けば公園だ。
ぼくは尿意の波が弱まるタイミングを見計らい、最後の力を振り絞ってジャンプした。
一つ目のマンホールには無事着地した。
そのまま間を入れず、勢いに任せて二つ目のマンホールに向かって飛んだ。
これも尻もちをつきながらも成功した。
ここまで我慢できたのは奇跡だった。
ぼくはおしっこが膀胱から出ていく感覚に飢えて気が狂いそうになっていた。
しかし、これをクリアすればあとはトイレに駆け込むだけだ。


歯を食いしばり、最後の跳躍を決行した。
僕の右足はギリギリのところでアスファルトを飛び越えて、レンガ敷きの歩道に着地した。

やった!これでトイレに行ける!
と思ったのも束の間。

じょろりと、少しばかりおしっこが出た。
下着にじわっと温もりが広がった。

ぼくは極度の緊張状態の中で、この想定外の温もりに思わずビクリとしてしまい、
膀胱という暴れ馬の手綱を離してしまった。


《ジョロ……ジョロロロロロ……》

そこから先はいくら止めようとしても溢れ出すおしっこは止まらなかった。
自分の意思とはまったく無関係に、もの凄い勢いでおしっこが流れ出た。


「あっ! ああああぁぁぁ……」
おしっこはすぐにブリーフをすり抜けて七分丈のズボンを湿らせた。
お湯をこぼしたような温もりが下半身全体に渡りじんわりと広がる。
ズボンは藍白のデニム生地だったので、
お股の方からじわりと、誤魔化しようのないほど色濃い染みを作った。

そしてそれはぼくの意志に逆らってどんどん広がっていった。
更には太ももを伝ってズボンの外からもボタボタと滴り落ちて、
くるぶしにまで到達し、白い靴下は薄黄色に染められた。

「わっ!……るい君がおもらししてる!!」

気付いた佐倉が声を上げて言った。

それに続いて、いじわるそうにあずさが言う。

「あ~!ほんとだ~、るいがおしっこもらしてる~!」

「だめ……、だめぇぇぇぇ……!」

《じょぼぼぼぼぼぼぼ……ばしゃばしゃばしゃ》

おもらしの勢いは止むことを知らない。
おしっこが滝のようにズボンの足口やお尻から漏れ出し、
地面にしたたり落ちて恥ずかしい音を作っていた。
「あ~っ、とまんない! みないで! みないで~!」

右手で股間を抑えながら、左手をパーにして二人に向け、見ないように手振り身振りするも
佐倉はぼくが盛大におもらしする姿を見て信じられないと言わんばかりに呆然としていた。

一方、あずさは自分の計算通りに事が運んだことに大変ご満悦な様子で、
腕を組んで恍惚を含んだ笑みを浮かべてぼくを見下ろしていた。

《しょろろろろろぉぉ~》

おしっこはまだまだ止まる様子を見せず、ぼくの足元には水たまりが出来始めていた。
「うわぁー、すごいいっぱい出てるねー」

あずさはにやにやといじわる顔でぼくを責めたてる。

「ぐすっ…ふぇ……うぇぇぇ~ん! だって、だってあずさが、あずさが〜」

おしっこが完全に出終わるとそこには、大きな水たまりが出来て
アスファルトからむわりとおしっこの匂いがたちこめた。

「もう二年生なのに、るいったらはずかしい~」

「うわぁぁぁぁん!!」

あずさはこうやって、ぼくを言葉でなじるのが趣味だった。
あずさは生来からこういった嗜好を持っているのだろう。

おしっこをすべて出し切ったあとも、
しばらくズボンからぽたぽたと水滴がこぼれ落ちていた。

「うえええええええん……」
佐倉は泣きじゃくるぼくの傍へ近づき

「るい君、大丈夫? 仕方ないよ……」

と言って頭を撫でてくれた。

「あ、あずさが、あずさがいじわるするから〜!」

ぼくはおもらししてしまった恥ずかしさや情けなさで胸がいっぱいになった。

泣きじゃくるぼくを見た佐倉はいたたまれなくなり、もちまえの慈愛精神がくすぶられたのだろう。
彼女は「スボン、洗ってあげるね」と言って、ぼくの手を引いて公園のトイレに連れていってくれた。
そして、ぐしょぐしょにおしっこで濡れたズボンを嫌がりもせずに
まるでお母さんが小さい子をお世話するように脱がせてくれてくれたのだ。

「ほら、あずさちゃんも手伝ってよ……元はあずちゃんのせいなんだから!」

「えー、しかたないなぁー」

流石のあずさも少々罪悪感を感じたのか、佐倉からズボンを渡されると、
後処理をするために、人差し指と親指でつまんで、洗面台に放った。

二人は洗面台に横並びになって、
ぼくのズボンとブリーフをそれぞれ手分けして、水道の水で洗い流してくれた。
ぼくはその間、下半身は素っ裸でお尻丸出しの状態になっていたので、
シャツを伸ばして下半身を隠すようにして、二人が洗ってくれるのを待った。

洗濯は五分ほどで終わった。

おもらしで黄ばんでしまったブリーフも元の色を取り戻していた。
ズボンも丹念に現れていた。

ぼくは受け取ったブリーフとズボンを穿いた。
ある程度しぼって水を切っていたものの当然ながらまだしっとりとしていた。

「うう……つめたい……」

「だって仕方ないよ〜」

困り顔で言う佐倉。

一方、原因を作ったあずさは


「文句言わないの!」

といってぼくを突き放した。


「ぐすっ……。うん……」

ぼくかはこのとき、自分の惨めさに歯がゆい思いをしながらも
佐倉から受けた優しさは僕の心に温かいものをもたらした。


告白した直後に話を戻すと、ぼくの告白を聞いた佐倉は、
ぼくが公園でおもらししたあの日と同じように、信じられないといった様子で目をまんまるにした。
顔はみるみると赤くなり、肩を小刻みに震わせた。


ぼくは恥ずかしさで頭が真っ白になり、耐えられず目を背けて下を向いた。
それはほんの数秒の沈黙だったが、ぼくには何分にも感じられた。

その間にも様々な思いが頭を駆け巡っていた。

ぼくはこの告白をして一体どうしようって言うんだろう?
ぼくは佐倉に何をして欲しいのだろう?
彼女に女装願望を告白したのは、この葛藤をただ、誰かに吐露したかっただけなのかもしれないのではないか?
ぼくは、ひょっとしてとんでもない行為をしてしまったのではないか……?
ぼくの中で早くも後悔の念が頭ををぐるぐると回り始めた時、佐倉は言った。

「……わたしも、るい君が女の子の服を着たところ、見てみたい!」

まさかの言葉に、ぼくは一瞬、自分の耳を疑った。
しかし、それは聞き間違いなどではなかった。
確かに佐倉は言ったのだ。ぼくが女の子の服を着たところを見てみたいと。

「ほ……ほんとに?」

恐る恐る顔を上げて、佐倉の方へ目を合わせると
彼女はぼくの両手を包んで感激した様子でぶんぶんと手を振った。

「るいくんなら、きっとどんな服でも似合うよ!」

佐倉はぼくの願望について、拍子抜けするほどすんなりと受け入れてくれた。
その日、ぼくは数年ぶりに佐倉と一緒に帰った。

その時の彼女との会話は、どんな服が好きかだとか、今度一緒に服を買いに行こうとか、
それともわたしのお古の洋服をあげようかとか、そういう内容だった。

告白したぼくより、むしろそれを受けた佐倉のほうが興奮気味で、とにかく絶え間なく話し続けた。
佐倉は前からぼくに女装させることに興味を持っていたらしい。
ぼくも照れくさいやら嬉しいやら、なんとも夢心地で妙な非現実感に浮かされていた。



家に帰ると緊張と喜悦の相転移から、どっと疲れてベッドに倒れこむと、
そのまま眠り込んでしまった。


ぼくは夢を見た。
澄み切った青空の下、たんぽぽの綿毛が風に舞う新緑の草原で、
ぼくは白いワンピースを着てにこやかに笑いながら踊っていた。
その夢の中では、ぼくは正真正銘の女の子なっていた。
ステップを踏んでくるり回ると、スカートのすそがひらりと舞い上がって波を作る。
それがとにかく楽しくて、飽きもせず何度も回っていると、
いつの間にかぼくの格好とは対極的に黒いワンピースを着た小さな女の子が立っていて、
笑みを浮かべながらぼくをじっと見ていた。

ぼくはその女の子に不気味さを覚えた。
女の子はぼくの傍へ近寄り、ぼくの手を引いて無理矢理どこかに連れて行こうとした。

≪この子は誰だろう……?≫

女の子の顔を見ようとしても、視界がぼんやりとしてよく分からない。
ぼくは女の子に抵抗できず、引っ張られるがまま草原を駆けた。

しばらくすると草原に突如ドアが現れ、女の子はそのドアを引いた。
中は何もない暗い部屋だった。女の子はそこにぼくを閉じ込めた。

女の子は戸惑うぼくのことなどお構いなしに、
いたずらっぽく笑みを見せると、ぼくのワンピースの中にもぐりこんだ。

「やっ、な、何をするの……?」

女の子は何を思ったかぼくの下着に手をかけ、下ろそうとしたのだ。

ぼくは下着が下がらないように、ワンピースの上から下着を押さえつけようとしたが、
そこには女の子の頭があり、どうすることもできず、なすがまま女の子にすべて引き下げられてしまった。

「やめて!  だっ…だめだよ!」

ぼくは女の子になったばすなのに、股下には『到底認められぬもの』があった。

「なんで!?」

叫びをあげた瞬間、ぼくのそれが温かい何かに包まれた。

「ひぃっ!? な、何……してるの?」

ワンピースの中の出来事であるためそれを見ることはできなかったが、
女の子はぼくのそれを口にくわえて舌の上で転がして遊んでいた。

「や、やめ……て」

今までにまったく経験したことない未知の感覚に、声を引きつらせて止めるよう懇願したが、
女の子にはぼくの言葉はまるで聞こえていないようで、
それを緩めるどころか、今度は……を頬張ったまま上下にピストン運動を始めた。

「あっ……ああ!」

逃げようにも、やめさせようにも、ぼくはその感覚に支配され動けなくなっていた。
彼女は怯むことなく貪るように暴力的に、それでいて献身的にそれを弄んだ。

「だめ!やめてよぉ!」

やがて、ぼくの感覚は風船のように膨らんでいき、
その感覚の根元を中心にぼくの身体はドクンドクンと大きく脈を打ち始めた。


「あっ……やめっ!?  ひあっ!? な、なに!? なんかきちゃう!」

身体はさらに鼓動を強め、ぼくは何も考えられなくなっていた。
腰から下は自分の意思から離れ、鼓動にあわせて刺激を求めるように跳ねあげていた。
膝はガクガクと震え、一段と強い感覚が大波のように押し寄せてきた。

「だめっ!もうだめぇ……!」

その波が最高潮に達した時、下半身がドクンとして
一段と大きく突き上がり景色が真っ白になった。



「はっ!?」

ぼくは飛び上がって、あたりを見回した。そこには見慣れた自分の部屋があった。
もう陽が暮れており、部屋の中は外から差し込む街灯の光が僅かに差し込んでいて、
そのおかげでようやく部屋の輪郭を確認することが出来た。

疲労感が全身に染み渡っており、背中が汗でびしょびしょになっていて、全身がじんじんと鈍い感覚を放っていた。

ぼくは起き上がって部屋の電気をつけると、深くため息をついた。

≪はぁ……夢かぁ……≫ 

なんだか、気持ちの悪い夢だった。
下腹部には汗ではない、別の違和感を感じた。

≪はっ、やっちゃった!? おむつしないまま寝ちゃったぞ……≫

しかし、それはいつものおねしょではなかった。

恐る恐る、股のほうに手をやると、どろりとした生ぬるい粘液質のものに触れた。
指についたそれを引き上げると、白濁の粘液が中指と人差し指の間に糸玉を作っていた。

「ひぃ!?」

ぼくはそれをまじまじと見つめた。
自分の体からこれが排出されたという事実を認めるには少々の時間がかかった。
重苦しい気分になりながら下着を脱いで、白いどろどろをティッシュで何度も拭いた。

≪これって……保険の授業で習ったアレじゃ……≫


初めての射精だった。
快感なんかより罪悪感が心をうめつくしていた。

射精がどんな現象であるかぼくは知っていた。
しかし、自分の身にもそれが起こるとは想像してもいなかった。



もう昨日までの自分にはもう戻れない気がした。
大事な何かを今、失ってしまったような、そんな喪失感がぼくを襲った。

射精をしたことによって、ぼくはもう、どうやっても
男性として生きていかねばならぬことを宿命づけられたような気分になった。
時間が、ぼくがぼくのままでいることを許してくれなくなったのだ。

悲しい気持ちが込み上げて、自然と涙が出てきた。

「うっ……うう……」

「あんた、何で半裸で泣いてんの?」

「うわぁ!?」

気付くとあずさが部屋の入り口のドアを後ろにして立っていた。
ぼくは急いで布団に潜り込んだ。

「あずさ!?なんであずさがここにいるの!?」

「何よ、おばけでも見たような顔して。おばさまから夕食のお呼ばれに預かったのよ。
 準備が終わってもあんたが一向に部屋から出てこないから、こうして呼びに来てやったわけじゃない」

「……ぼく、今日は夕食いらない」

「え、なんで」

「ちょっと、食欲がないんだ。それから!ぼくの部屋に勝手に入らないでよ!」

「そう……せっかくおばさまが作ってくれたのに」

「……いいから早く出て行って!」

「何よ……可愛げのない奴ね」

「早くっ!」

「ふん……、にしてもこの部屋、何か変な臭いがするわね?」

そう言い残すと、あずさはドアも閉めずに下に降りて行った。

ぼくは再びベッドに倒れて泣いた。

そしてそのまま、またおむつをするのを忘れて眠ってしまった。
今度は夢は見なかったけれど、朝起きるとぐっしょりとおねしょしていた。



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このブログについて
小さな女の子のおむつ・おもらしの小説を書いています。
モットーは、ロリ・おしっこ・おもらし・おむつです。

ハンドルネーム:でぃあぱん

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※おむつ・おもらし関連限定です。m(_ _)m
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